平均所得は545万円 所得平均を下回る世帯が6割超 2022年国民生活基礎調査

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厚生労働省が7月4日に公表した「2022年国民生活基礎調査」によると、1世帯あたりの平均所得額は545.7万円だったことがわかりました。前年と比べて6.6万円減少し、特に29歳以下の若い世帯の所得が低い傾向が見られました。

世帯の平均所得は545.7万円 中央値は423万円

1世帯あたりの平均所得金額は545.7万円で、前年に比べて6.6万円(3.3%)減少しています。また中央値は423万円で、全世帯で最も多いのは「200~300万円」の世帯が14.6%でした。また、平均所得金額を下回る世帯の割合は61.6%と全体の半数以上を占めています。

世帯主の年代別で見ると、最も所得金額が低いのは29歳以下の若年世帯で377.5万円、最も高いのは50代の742.1万円となっています。

世帯の貯蓄額は平均1368.3万円 高齢者世帯では高額な傾向

貯蓄額は、1世帯あたりの平均額は1,368.3万円でした。世帯構成ごとで比較すると、最も貯蓄額が低いのは母子世帯の約422万円、最も高いのは高齢者世帯の1,603.9万円でした。
世帯主の年齢別では、29歳以下の245.1万円が最も低く、60代の1,738.8万円が最も高くなっています。

日常の生活について「苦しい」と回答している人が51.3%と半数以上に

生活意識については、現在の生活が「苦しい」と回答した世帯が全体では51.3%と半数以上を占めているものの、前年比では3.1%減少しています。

世帯構成ごとでみると「苦しい」と回答した割合は高齢者世帯では48.3%、児童のいる世帯では54.7%、母子世帯は75.2%となっています。

<出典URL>
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」

(文:年永亜美/WEBサイトTwitter