【健康コラム】旬の食材は栄養が豊富

旬の野菜は美味しいですが、実は栄養価も高いのも注目したいところです!

自然に野菜や果物、魚が最も多く、美味しく採れる(獲れる)時期のことを「旬」といいます。それぞれの食材によって旬は異なり、特に日本においては四季があるので、美味しい食材を四季それぞれで味わえることは大きな特徴でもあります。

旬の食材の栄養価について

旬の野菜や果物は味が濃く、甘さがあり、魚は大きく脂がちょうどよく乗っていますが、栄養価も旬の時期にはぐっと高まります。下のグラフはトマトの年間のビタミンC含有量、ほうれん草の年間のカロテンとビタミンC含有量を示しています。夏が旬のトマトでは、ビタミンCは8月で最も多く、冬が旬のほうれん草では、ビタミンCは11月、12月で顕著に多く、夏のカロテンの量が少ないことが示されています。


出典:
辻村 卓(2005)全国6地域のスーパーマーケットで販売される野菜の産地とビタミン・ミネラル含有量の通年成分変化[1], ビタミン 79(9).453-457.
*今回のグラフではは全国6地域のスーパーマーケットで販売されている野菜のビタミンCとカロテンの含有量について、各月の平均値を示しています。

旬の食材を上手に取り入れよう

 普段の食事に「旬」を取り入れるだけで、彩も鮮やかに、栄養も多く摂ることができます。そしてなんといっても美味しさがぎゅっと詰まっているのを楽しみたいですね。今は輸入やハウス栽培等によってどの季節でも様々な食材が手に入りますが、日本の特徴でもある四季を感じながら「旬」を心がけみてはいかがでしょうか。

執筆者プロフィール

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朴沢広子(ほうざわひろこ)
栄養士、慶應義塾大学院健康マネジメント研究科スポーツマネジメント専修博士課程在籍、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員。同大学健康マネジメント研究科修士課程修了後、女子栄養大学にて栄養士を取得。現在、中小企業の勤労者の健康状態、健康行動について研究している。忙しい毎日の中で実践できる、より楽しく、健康的な食事の提案に努めている。

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マネーステップオフィス編集部
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