写真:PhotoAC
2022年12月23日に閣議決定した「令和5年度税改正の大綱」で、2024年からのNISA制度拡充が決まりました。新しいNISA制度では年間に投資できる上限額が拡大するほか、非課税保有期間が無期限化されます。また、従来の一般型NISAとつみたてNISAではできなかった併用も可能になります。
新NISAでは「成長投資枠」と「つみたて投資枠」が創設
2024年から始まる新NISA制度では、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つの枠があります。成長投資枠は年間240万円、つみたて投資枠は年間120万円まで投資することができます。成長投資枠・つみたて投資枠合わせて1,800万円(成長投資枠単体では1,200万円)までであれば無期限で非課税で保有することができます。また、制度も恒久化され、18歳以上であれば無期限で口座を開設することができます。
従来のNISAとつみたてNISAが一本化 ジュニアNISAは廃止
NISAは2014年、つみたてNISAは2018年にスタートした個人投資家向けの税制優遇制度です。株式や投資信託など、一般的な金融商品へ投資を行って得た利益や配当には約20%の税金がかかりますが、NISA口座内で行った株式・投資信託から得た利益や配当について非課税となります。
これまでの制度には非課税になる期間に5年間や20年間といった期限がありました。非課税期間の終了後には売却などの手続きが必要でしたが、新制度では非課税のまま一生涯保有することも可能になりました。
また、18歳未満の子ども向けにはジュニアNISAという制度もありますが、制度変更にともない廃止されます。現在ジュニアNISA口座を保有している場合は、2023年末で新規購入は終了となります。
<出典URL>
金融庁「新しいNISA」
金融庁「NISAとは?」
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