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2024年に長らく続いていたマイナス金利政策が解除されて以降、短期金利・長期金利いずれも上昇の動きが見られています。
短期金利が0.25%→0.5%へ引き上げ 17年ぶり高水準に
短期金利の調節に用いられる日銀の政策金利目標が、1月に実施された金融政策決定会合で0.5%程度へ引き上げることになりました。それまで0.25%程度とされていました。政策金利が0.5%台に設定されるのは、2008年以来となります。
日本では1994年の金利自由化以降、短期市場金利を調節するための目標設定を行っており、現在は「無担保コールレート(オーバーナイト物)」と呼ばれる金利の平均を政策金利として用いています。
短期金利の変動は、住宅ローンの変動金利や金融機関の預金・貸出金利などに影響します。
長期金利も上昇 10年国債利回りは2月17日時点1.385%に
1年を超える長期金利の指標として用いられている10年物国債利回りも、2024年末から上昇傾向にあります。今月中旬から1.4%を超える水準となっています。
長期金利の変動は、住宅ローンの固定金利、定期預金金利、生命保険料の算出などに用いられる予定利率へ影響を及ぼします。
<出典URL>
日本銀行「総裁定例記者会見(1月24日)」
日本銀行「金融市場調節方針の変遷を教えてください。」
日本銀行「無担保コールレート(オーバーナイト物)とは何ですか? 資金過不足とは何ですか?」
日本銀行「長期金利」