働く人のストレス要因1位は給与・賞与 チューリッヒ生命「2021年ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」結果公表

普段の仕事の上で最もストレスを感じる要因は給与や賞与という結果が、チューリッヒ生命が実施した調査で明らかになりました。同社が2021年8月4日に公表した「2021年ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」の結果から、コロナ禍で働き方にも変化が起きた中でビジネスパーソン達が感じるストレス原因が見えてきました。

仕事のストレスは「給与・賞与(金銭面)」が2年連続で1位に

同社の調査は、全国の20歳~59歳の男女1000人を対象に、ウェブアンケート方式で実施。「あなたが普段、仕事をする上で、ストレスを感じる1番の要因は何ですか」という問いに対して、「給与・賞与(金銭面)」との回答が1位(22.5%)になりました。

「給与・賞与(金銭面)」の選択理由には、「業務量に対して給与が安い」「年功序列で給与があまり上がらない」といった会社の制度についてのものと、「コロナにより給与・賞与が減った」「休業した」といった新型コロナウイルス感染症の影響による理由が挙げられたそうです。

また、ストレスの要因には人間関係を挙げた人も多く、3位「上司・部下以外の社内の人間関係」(15.1%)と、4位「上司との関係」(11.6%)を合わせた割合は、金銭面の理由を超えました。背景には「意思疎通ができない」「顔を見て話せない」といったコロナ禍による出社自粛や、「パワハラがある」「感情の起伏が激しい」など、上司とのコミュニケーションストレスがあるようです。

在宅勤務がストレスの原因になっている人も

同調査では、在宅勤務制度がストレスの要因になった人がいることも明らかになりました。在宅勤務にストレスを感じるという人は40.6%にのぼり、「家族がすぐ近くにいる」「業務を行う機材が整っていない」など、環境面の原因があるようです。

新型コロナウイルス感染症の影響を受けて、「ストレスを感じることはない」と回答した人も約3割おり、在宅勤務制度がストレス緩和につながったという回答も少なくありませんが、人によってストレスにもつながるようです。

政府による緊急事態宣言の発令が続く現在、社員が安心して在宅勤務をできる環境を整えることが、企業にとっても大きな課題となりそうです。

出典:チューリッヒ生命「2021年 ビジネスパーソンが抱えるストレスに関する調査」

(文:年永亜美/WEBサイトTwitter