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令和5年度の老齢年金の受給額が3年ぶりに増額されました。
67歳以下の国民年金は月額64,816円→66,250円に
老後に受け取る公的年金の年金額は毎年度改定されており、今年度の年金額は67歳以下の場合、国民年金は満額で月66,250円(前年度比1,434円増)、厚生年金は夫婦2人の標準的な年金額で月224,482円(前年度比4,889円増)になりました。
また、老齢・障害・遺族年金のいずれかを受け取っている人のうち、所得が一定以下の人に支給されている年金生活者支援給付金の基準額も改定されています。月額5,140円(老齢年金・遺族年金の場合、障害年金は1級6,425円、2級5,140円)で、前年度から2.5%の引き上げです。
年金は偶数月に2カ月分が支給され、4月・5月分の年金は原則として6月15日に支給される予定です。
物価高・賃金増加で年金額は3年ぶりに増額
年金の支給額は、物価や賃金の変動率に基づいて毎年度改定されます。
令和5年度分の年金額改定に用いられる参考指標では、物価変動率はプラス2.5%、名目手取り賃金変動率がプラス2.8%でした。物価高・賃金増加にあわせ、年金額が増額されることとなりました。
<出典URL>
日本年金機構「令和5年4月分からの年金額等について」
厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」