12月の電気・ガス料金が値上がり傾向 1月から3月は支援再開も

写真:PhotoAC

電気・ガス会社は毎月、検針料金の標準家庭での平均的な金額モデルを公開しています。各社のリリースによると、12月分(11月使用分)の料金はおおむね値上がりする見込みです。

電気は600円前後、ガスは250円前後の値上がり見込み

電気会社各社の料金平均モデル※1を見ると、12月分と前月からの値上がり額は以下の通りです。
北海道電力:9,491円(前月比+513円)
東京電力:8,868円(前月比+608円)
関西電力:7,664円(前月比+608円)
九州電力:7,553円(前月比+622円)
※1 使用電力量260キロワットアワー/月

また、ガス会社各社の料金平均モデル※2では、12月分と前月比は以下のようになります。
東京ガス:5,948円(前月比+274円)
大阪ガス:6,499円(前月比+273円)
東邦ガス:6,764円(前月比+262円)
西部ガス:6,649円(前月比+209円)
※2 東京・大阪ガス:使用量30立方メートル/月、東邦ガス:使用量29立方メートル/月、西部ガス:使用量23立方メートル/月

なお、上記は12月分(11月使用分)の料金であり、1月分(12月使用分)からは値下げの見込みです。

1月から3月は電気・ガス支援再開を予定

11月分までは電気・ガスともに「電気・ガス価格激変緩和対策等事業」での支援が適用されていましたが、支援が終了したため、12月分の請求金額は全社的に値上がりしています。
しかし11月22日に閣議決定された「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」では、政府による電気・ガス代への支援が再度盛り込まれています。
政府の発表資料によると、対象となるのは1月から3月の利用分で、特に使用量の多くなりやすい1・2月は重点的な支援が行われます。
電気は使用量に対して低圧2.5円/キロワットアワー、高圧1.3円/キロワットアワー(3月は低圧1.3円/キロワットアワー、高圧0.7円/キロワットアワー)を乗じた金額、ガスは使用量に対して10円/立方メートル(3月は5円/立方メートル)を乗じた金額が助成される予定です。

<出典URL>
北海道電力「2024年12月分電気料金の燃料費等調整に関するお知らせについて」
東京電力エナジーパートナー「燃料費調整のお知らせ(2024年12月分)」
関西電力「2024年12月分電気料金の燃料費調整等」
九州電力「2024年12月分電気料金の燃料費等調整単価をお知らせします」

東京ガス「原料費調整制度に基づく2024年12月検針分のガス料金について」
大阪ガス「2024年12月ガス料金の原料費調整について」
東邦ガス「原料費調整制度に基づく2024年12月検針分のガス料金について」
西部ガス「2024年12月検針分都市ガス料金の原料費調整について」

内閣府「国民の安心・安全と持続的な成長に向けた総合経済対策」

(文:年永亜美/WEBサイトTwitter