高齢者世帯数が過去最多 児童のいる世帯数は過去最低 厚労省「国民生活基礎調査」 

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厚生労働省が7月に公表した「2024年 国民生活基礎調査の概況」によると、高齢者世帯数が過去最多となったことがわかりました。一方で、児童のいる世帯数は過去最少となりました。

高齢者の世帯数は全世帯の31.4% 女性の高齢単身世帯数は男性を大きく上回る

同調査によると、2024年6月現在の全国の世帯総数は約5483万世帯でした。このうち最も多いのは単身世帯で、全体の34.6%を占めています。

年代別にみると、高齢者世帯の数は約1,720万7千世帯でした。前年の1,656万世帯から大きく増加し、これまでで最も多くなりました。全世帯に占める割合も31.4%と、過去最多を記録しています。

また、高齢者でかつ単身の世帯は903万1千世帯で、こちらも統計開始以来最多となりました。特に女性の単身高齢者世帯は男性よりも多くなっています。なかでも85歳以上の単身世帯は、65歳以上の単身世帯全体の25.6%を占めており、年齢区分別で最も高い割合となっています。

児童のいる世帯数は全世帯の16.6%で過去最少 

一方、児童のいる世帯は907万4千世帯、全世帯に占める割合は16.6%でした。前年(983万5千世帯、18.1%)から減少し、過去最少を記録しました。

児童のいる世帯の内訳を見ると、全世帯のうち、児童が1人の世帯は7.9%、2人の世帯は6.5%、3人以上の世帯は2.2%となっています。
1986年の調査開始時と比較すると、特に児童が2人いる世帯の割合が大きく減少しており、当時と比べて15.8ポイント減少しました。また、児童が1人の世帯は8.4ポイント減、3人以上の世帯は5.5ポイント減でした。

<出典URL>
厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」

(文:年永亜美/WEBサイトTwitter