写真：PhotoAC
10月から酒税率が改正されます。新ジャンルや果実酒の税率が上がり、ビールや清酒の税率が下がります。改正に合わせてビール各社では生産者価格の変更を予定しています。
10月から酒類2種が増税、2種が減税 2026年には酒類ごとに税率が統一
2023年10月の酒税改正は2017年度に決定した3段階税率改正のうち2段階目。酒類によって税率の増減が異なります。
■税率増加：
・新ジャンル：350mlあたり37.8円→46.99円
・果実酒：1klあたり9万円→10万円
■税率減少：
・ビール：350mlあたり70円→63.55円
・清酒：1klあたり11万円→10万円
■変更なし：発泡酒、チューハイ等、低アルコール分の蒸留酒類及びリキュール
2026年10月にはビールや発表酒などで再度税率変更が予定されており、ビール系飲料、清酒・果実酒、チューハイ等の3分類で税率が統一されます。
大手アルコールメーカーも10月1日からの生産者価格の改定を発表
今回の酒税改正に合わせて、アサヒビール・キリン・サッポロビール・サントリーといった大手アルコールメーカーも生産者価格の改定を発表しています。
価格改定の対象となるのは、各種ビールや一部ワインのほか、発泡酒にリキュールを加えた新ジャンルや、糖質を大幅に抑えた新ジャンル、もち米などを醸造して作る紹興酒なども含まれます。
この生産者価格の改定により、店頭での販売価格へも反映される可能性があります。
＜出典URL＞
財務省「酒税に関する資料」
アサヒビール「酒税改正に伴う商品の価格改定について」
サントリー「酒税の税率改正に伴う、酒類の一部商品の価格改定について」
サッポロビール「酒税税率改正に伴う価格改定について」
キリンホールディングス「酒税税率改正に伴う価格改定について」
