MICIN少額短期保険株式会社が開業 日本初の乳がん・子宮頸がん・子宮体がん経験者向け保険を発売

写真:photoAC

2021年7月、MICIN少額短期保険株式会社(以下、MICIN少短)が開業しました。8月25日には営業と同時に、乳がん・子宮頸がん・子宮体がん経験者向けの「がんを経験した女性を支えるがん保険」の販売も開始しています。女性特有のがん経験者を対象とした商品は、日本初とのことです。

MICIN株式会社の子会社、MICIN少短が7月に開業

2021年7月25日、株式会社MICINの100%子会社として、MICIN少短が営業開始しました。

株式会社MICINはオンライン診療などの医療関連サービスを手掛けており、保険事業については医療を必要とする人が「本当に必要な時に入ることができ、本当に必要な保障を受けられる」ことを目指して、少額短期保険会社の設立にいたったといいます。

MICIN少短は8月25日に営業を開始し、同日にがん経験者向けの保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」を発売しました。

3種類のがん経験者女性向けの保険は日本初、一時金で再発と死亡を保障

同社が販売を開始した「がんを経験した女性を支えるがん保険」は、乳がん・子宮頸がん・子宮体がんの3種類のいずれかを経験した人向けの保険です。

この商品では、がんと診断された場合に80万円の一時金を受け取れます。死亡時または高度障害状態の保険金もついています。

加入できるのは、初めて罹患したがんが乳がん、子宮頸がん、子宮体がんの3種類のうちいずれかで、ステージ0~Ⅱである、満20歳~69歳までの女性です。がんの再発や転移がなく、現在は入院していないこと、またがんの手術から6カ月以上経過していることも要件です。保険料はがんの種類とステージによって異なります。

同社によると、女性特有のがん経験者専用の保険は日本初だといいます。がんに罹患した方たちにも保険加入機会を提供するため、商品開発を行ったとのことです。

少額短期保険とは

少額短期保険とは、少額の保障を1年間などの短期間だけ用意するタイプの保険です。死亡保険は300万円まで、医療保険は80万円までなど、1人が受けられる保障の上限額が保険の種類ごとに定められており、すべて合わせて1,000万円までとされています。少額短期保険には、死亡保険、医療保険のような一般になじみのある保険だけでなく、結婚式のキャンセル費用に備えるものや、旅行のキャンセル費用に備えるものなど、個性的な商品を扱っている会社もあります。 なお、通常の生命保険や損害保険と異なり、保険会社の破たん時に契約者を守る保護機構の対象ではないため、保険会社が毎年用意する供託金で契約者保護が行われます。

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<参考URL>
MICIN少額短期保険株式会社
MICIN少額短期保険「がんを経験した女性を支えるがん保険」
株式会社MICIN「MICIN、保険業に新規参入 ―MICIN少額短期保険株式会社を設立 ―」

(文:年永亜美/WEBサイトTwitter