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2024年8月に内閣府が公表した「満足度・生活の質に関する調査報告書2024」で、国民の生活満足度が過去最高になったことがわかりました。総合的な生活満足度の平均が前年度比0.1ポイント上昇し、調査開始以来最高水準となりました。
生活満足度は全体的に向上傾向 女性・高齢層の満足度が高い傾向
調査は、生活に満足しているかを0点~10点で自己申告する「生活満足度」や、仕事や家庭の状況について尋ねたもの。全国約1万人を対象にインターネット調査で行われています。
その結果、生活実態生活満足度は全体的に向上傾向がみられました。特に女性は3年連続で満足度が上昇しており、平均値を0.07ポイント上回っています。前年からの上昇幅を見ると女性が0.07ポイント、男性が0.14ポイントと男性の上昇幅が大きく、特に39歳以下の満足度が高いことが影響しています。
年代別では65歳以上の高齢層の満足度水準が他世代に比べて高く、調査開始時以来6.5ポイントを上回っています。一方で40歳~64歳のミドル層はコロナ拡大の2020年以降、他年代に比べて満足度が低い傾向が続いています。
分野別でもほぼすべての項目で満足度が上昇
生活について、「家計と資産」「雇用環境と賃金」「住宅」「健康」など13の分野別でみた結果でも、ほぼすべての項目で満足度が上昇しました。分野全体では男性の満足度ポイント、前年からの上昇幅が、ともに女性を上回りました。
分野別のうち「家計と資産」では、女性は全年代で満足度が上昇しており、特に39歳以下の若年層と高齢層の上昇が目立ちました。男性は若年層にポイント上昇がみられる一方、ミドル層は前年とほぼ同水準となっています。
<出典URL>
内閣府「満足度・生活の質に関する調査報告書2024」