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2025年10月、生命保険文化センターが令和7年度「生活保障に関する調査」の速報版を公表しました。
この調査では、医療・老後・死亡・介護の生活保障4領域に関する意識や備え方についてまとめています。
今回の結果では、生命保険に加入している人の死亡保険金額と医療保険給付金日額はいずれも減少傾向が見られました。一方で、生活保障への経済的不安は増加傾向にあることがわかりました。
死亡保険金の平均は887万円、医療は1日8,500円で、必要と思う保障額を下回る
死亡後の遺族の生活費などに備える死亡保障と、病気などでの入院に備える医療保障は、いずれも保障額に減少傾向がみられます。
死亡保障に加入している人の平均保険金額は887万円で、前回(957万円)から70万円減少しました。医療保障は、入院1日あたりの金額が平均8,500円/日で、前回とほぼ同水準でした。
加入者が必要だと考える保障金額は死亡:1,569万円、医療:10,100円/日で、実際に加入している保障金額はこれを下回る傾向が続いています。
生命保険(個人年金保険を含む)の加入者が保険に払い込んでいる払込保険料の平均は年間17.1万円でした。払込方法で最も多いのは月・半年・年ごとの支払い(89.1%)、保険の契約時にまとめて保険料を払い込む一時払は7.8%でした。一時払加入者では、保険料の平均は442.5万円でした。
介護への不安を持つ人が最多 一方で自助努力の充足感なしが増加傾向に
調査内では、それぞれの生活保障についての不安の大きさもたずねています。
特に高かったのが介護への不安の89.3%で、次いで医療(88.6%)・老後(83.2%)の順で高くなっています。
また、死亡への不安についても6割強の人が不安を抱えていると回答しました。
これらの不安に対して、民間保険や預貯金などの経済的準備をしているかどうかについては、医療保障の準備をしている人が83.9%で最多でした。次いで死亡保障が74.8%、老後保障が70.8%、介護保障が57.3%でした。特に老後と介護の準備については、前回よりも多くなっています。
これら準備の充足感については、充足感なしと感じている人が介護・老後いずれも6割を超えています。医療と死亡は5割前後で、前回よりも増加しました。
経済的準備の手段に何を選んでいるかを見ると、死亡・医療ではいずれも民間の生命保険を選ぶ人が多く、6割を超えています(死亡:60.2%、医療:65.6%)。
一方、老後の備えは公的年金が87.5%で最も高く、次いで預貯金が71.4%になっています。
<出典URL>
生命保険文化センター「2025(令和7)年度 生活保障に関する調査(速報版)」



