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物価高やエネルギー価格の高騰への対策として、政府が酷暑乗り切り緊急支援の開始を発表しました。地方経済や低所得層への即効性がある取り組みとして、8月・9月・10月の電気・都市ガス利用分に対する補助が実施されます。値引きについては契約会社への申請などは不要で、各社の検針実施後、自動的に金額調整が行われます。
電気代は260キロワットで最高1,040円の値引きに
電気代の値引額は、8・9月使用分は使用量1kWhあたり4円、10月分は2.5円となります。
たとえば、1ヶ月の電気使用量が260kWhだった場合には、8・9月使用分は1,040円、10月使用分は650円が割引されます。値引額は3ヶ月分の合計で2,730円になる見込みです。
都市ガス料金は30平方メートルで最高525円の値引きが想定される
都市ガスの値引き額は、8・9月使用分は1平方メートルあたり17.5円、10月使用分は10円です。
1ヶ月のガス使用量が30平方メートルのモデルケースの場合、8・9月使用分は525円、10月使用分では300円が値引きされます。3ヶ月の値引額は合計で1,350円と見込まれます。
なお、割引対象となるのは都市ガスのみで、LPガス(プロパンガス)は値引きの対象外です。
11月以降の電気・都市ガス利用分についての値引き実施は未定
今回の支援策は8・9・10月の電気・ガス利用分に対する値引きです。11月以降の利用分に対する値引きについては今のところ未定となっています。
<出典URL>
首相官邸「岸田内閣総理大臣記者会見」
経済産業省資源エネルギー庁「電気・ガス料金支援」
東京電力エナジーパートナー「燃料費調整のお知らせ(2024年9月分)」
東京ガス「『酷暑乗り切り緊急支援』に伴うガス料金・電気料金の値引きについて」