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4月23日、財務省が令和8年度税制改正パンフレットを公表しました。このパンフレットには、所得控除の引き上げ、自動車環境性能割の廃止、住宅ローン控除など、税制改正の内容がまとめられています。このうち、主な改正について解説します。
NISAのつみたて投資枠が拡充 0歳から17歳までも対象に
現行では18歳以上が対象となっている株式等の少額投資非課税制度(以下、NISA)について、一部を0歳から利用できるように対象年齢が拡大されます。
NISAには「つみたて投資枠」と「成長投資枠」があります。つみたて投資枠は、一定の要件を満たした投資信託を購入する場合に利用できます。成長投資枠は、上場株式や投資信託などを購入する場合に利用できます。いずれも現在は18歳以上が対象ですが、改正によりこのうちつみたて投資枠については0歳から利用可能になります。
通称「こどもNISA」とも呼ばれ、年間投資枠が60万円、非課税保有限度額が600万円です。一般の枠よりも金額は少なく設定されています。
子どもが12歳以降で、子どものための用途であること、かつ本人の同意が得られることを条件に、親権者の申し出により引き出しができます。
子どもが18歳になってからは通常の枠へと自動で移行され、NISAを継続して利用することも可能です。
ひとり親控除は38万円に引き上げ 令和9年分所得から適用
ひとり親世帯で受けられる所得控除は、35万円から38万円に引き上げられます。令和9年分の所得から適用予定です。
「ひとり親」として控除を受けるには、以下の要件をすべて満たす必要があります。
①次のいずれかに該当すること
・現在結婚をしていない
・配偶者の生死が明らかでない
②生計を一にする子(総所得60万円以下で、他の親族の扶養に入っていない未婚者)がいる
③合計所得金額500万円以下
④事実上婚姻関係と同様の事情にあると認められる者がいない
防衛特別所得税が創設 復興特別所得税は課税期間を10年延長
令和9年1月からは、新たな所得税として「防衛特別所得税」が創設され、所得税額に対して1%が課税されます。
家計負担の増加を考慮し、復興特別所得税(2013年開始)の税率を2.1%から1.1%へ引き下げます。これにより、実質的な負担増が生じないよう調整しています。
一方で、復興財源の確保を目的とし、課税期間が10年延長されることになります。
他の変更点については、以下の記事でもご紹介しています。
・年収の壁
https://moneystep.co/archives/170102
・自動車 環境性能割の廃止
https://moneystep.co/archives/170098
・住宅ローン減税
https://moneystep.co/archives/170095
<出典URL>
財務省「令和8年度税制改正(令和8年4月発行)」



