びっくり!100歳まで生きる確率は女性が男性より7倍も高い

Last Updated on 2014/09/13 by マネーステップオフィス編集部

日本は世界トップの長寿国です。2012年現在、日本人の平均寿命は男性が80歳、女性は87歳です。80年、90年の人生の長さは、若いときにはまだまだ想像がつかないものですが、日本にはそれを上回るご長寿がたくさんいらっしゃいます。

100歳以上の人。厚生労働省の調査によると、この数が今年、過去最多になることがわかりました。

その数は全国で5万8,820人。なんと44年連続で増加しています。

100歳以上のご長寿の性別を見てみると、女性が5万1,234人、男性が7,586人。女性が男性の約7倍も多いんです。100歳以上のご長寿の87%は、おばあちゃんということになります。

女性の方がご長寿になりやすい理由

なぜ、女性の方が男性よりも長生きなのか? これには諸説があります。まだ明らかなことは解明されていないのですが、「男性は妻に先立たれると弱ってしまうが、女性は未亡人になっても元気でいられる」とか、「日本は他の国に比べて女性の社会進出が遅れているから」とか、さまざまな説があります。

妻を失って早死にする夫と、夫を失って長生きする妻?

人口や寿命について研究している国立社会保障・人口問題研究所というところによると、50歳時点で、あと何年生きられるか? を統計的にみてみると、妻がいる男性に比べて、妻と死別した男性はマイナス3.21歳、離別した男性はマイナス8.76歳、寿命が短いそうです。これに対して、夫がいる女性に比べて、夫と死別した女性の平均寿命はマイナス1.66歳、離別した女性はマイナス4.34歳。女性の方が、パートナーを失って寿命が縮まるダメージが小さいことがみてとれます。

妻を失って早死にする夫と、夫を失って長生きする妻---。その理由もまだ解明されていませんが、男性の方が心理的なダメージを受けやすいことや、男性が独り身になると、飲酒や食生活などで生活習慣が乱れてしまうために、病気になりやすいのでは、と考えらえています。

女性は主婦でいる方が長生きできる?

女性が働いていないほうが、長生きできる、という説もあります。OECD(経済協力開発機構)がまとめた、世界の女性の就業率をみると、日本女性の就業率は69.2%(2012年度。24歳~54歳)(※1)。これに対して、女性の社会進出が進んでいる国々の就業率は80%を超えています。これらの国の平均寿命を見てみると、アイスランドは女性が84歳、男性が81歳、ノルウェー、スウェーデンは女性が84歳、男性が80歳、フィンランドは女性が84歳、男性が78歳です。どこの国も、女性の方が男性よりも長生きなのですが、平均寿命の差は3歳~6歳と、日本の7歳差に比べると小さいことがわかります。

この統計だけをみると、女性の社会進出が進んでいる国のほうが、男女の寿命差が小さい、逆にいえば、日本では女性の社会進出が十分でないので、女性が長生きできる、というひともいます。しかし、就業率と平均寿命に関係があるのかどうかはまだ明らかになっていません。

ちなみに、イギリスでは高学歴な女性のほうが飲酒率が高いという研究結果が出ています(※2)。高学歴で、バリバリ仕事をしていると、飲む機会も増えやすくなる可能性はあるかもしれません。とはいえ、まだまだ寿命と関係があるかを裏付けるほどの証拠にはなっていません。

とにもかくにも、日本の女性は長生き。60歳から先が40年もあるのです。今から40年後ですら、ずいぶん先のことのように感じられるのに、100年となると気の遠くなる長さです。人生を生き抜くことは、文字通り「天寿を全う」することなのですね。

  100歳以上、最多の5万8820人 女性が87%

全国の100歳以上の高齢者が過去最多の5万8820人に上ることが12日、「敬老の日」を前にした厚生労働省の調査で分かった。女性が87.1%を占め、初めて5万人を超えた。前年から4423人増え、44年連続の増加。都道府県別の人口10万人当たりの人数は島根が2年連続で1位だった。

住民基本台帳を基に、9月15日時点で100歳以上となる高齢者数を都道府県を通じて1日現在で集計した。2014年度中に100歳になった人と、なる予定の人の合計は2万9357人。

厚労省は「医療技術の進歩や高齢者の健康状態の改善が影響している」と分析。急速に進む高齢化が改めて裏付けられた形だ。

100歳以上の高齢者の内訳は女性が5万1234人、男性が7586人。今年度中に100歳になった人と、なる予定の人では女性が2万5千人、男性が4357人。

(2014/9/12 日経新聞)

参照先:THE PAGE、WHO「2014年度世界保健統計
※1.OECD「図表でみる教育2014」
※2.The Telegraph

photo credit: AJ_Khoje via photopin cc

【おことわり】
記事の内容については十分に精査していますが、わかりやすく解説するために、一部の表現を出典元とは変えているところがあります。