【マネーライティング講座】はじめに

Last Updated on 2020/11/17 by マネーステップオフィス編集部

近年、インターネットやスマートフォンの普及とともに、ウェブメディアの数も急増しています。それとともに、ウェブメディアの記事を執筆するライターへの需要も拡大しています。

ライターは常に不足している

同時に、クラウドソーシングや企業の副業解禁を背景に、ウェブ記事の執筆で収入を得ようと考える人が増えてきています。クラウドソーシングサイトを見れば、1つの案件に10人、20人と提案が集まり、ライター人口は山ほどいるようにも見えます。

一方で、雑誌、新聞、大手ウェブメディアなどでの執筆をしていると、編集者の方からは「書き手が足りない!」という声をよく耳にします。話を聞くと「書きたい人はたくさんいるけれど、書ける人は全然いない」というのです。

私が知る限りでも10社近くでこうした話を聞きますし、多数のウェブメディアが常にライターを募集している現状をみると、記事・コンテンツの制作者たちは往々にして「書ける人がいない」と悩んでいるようです。

プロとして書くには、商業ライティングのスキルと訓練が必要

ライターになりたい人はたくさんいる。なのに、メディアは常にライター不足。なぜ、このようなことが起きているのでしょうか?

それは、「商業ライティング」に対応できる人が意外と少ないからです。

商業ライティングとは、 原稿料を受け取って書く、つまり「文章のプロ」として書くということです。これは、単純に日本人が日本語で文章を書くこととは全く違います。

新聞や雑誌、多数の人が訪れるウェブサイトのように、誰が読んでも正しく理解でき、かつわかりやすい文章は、素人が書くのは困難です。日常生活で私たちが何気なく目にする新聞などの記事が、さらっと読んでもすんなりと頭に入ってくるのは、プロの記者やライターが執筆しているためです。

新聞社や出版社、編集プロダクションなどで文章のプロとしての仕事をしている方たちは、長年にわたって伝わりやすい文章を書く訓練を続けています。

また、信頼性の高いメディアの多くには編集者、校正者、校閲者など、文章と情報に磨きをかけるプロもいます。記者やライターが書いた原稿は編集者によって読みやすく整理され、校閲者によって入念なチェックが行われ、日本語の文章としての洗練と厳しい正確性の検証を経ることで、質の高い情報に仕上げられています。

こうした工程にのせ、責任を持って発信できる情報を作る担い手になることが、商業ライティングのライターになるということです。それには、相応の訓練が必要です。

現在はウェブメディアが急速に増え、記事の質や編集体制もさまざまです。またSNSやブログを通して発信する個人の方にも、強力な拡散力と社会への影響力を持つ人もいます。

これらで活躍する人の中には、特段の訓練をしなくても多くの人々に読まれ、拡散される文章を書ける人もいます。文章のプロにならなくても、ライティングをキャリアにつなげていく手立てはたくさんあります。

ただ、クラウドソーシングを含め、コンテンツを扱うメディアや企業でライティングの仕事をするのであれば、業界で必要な基本的なライティングのスキルは身につけておいた方が有利です。

ライティングスキル×専門性があれば、原稿料アップにもつながる

とりわけ、マネー分野のライティングでは、マネーの専門性と文章力を兼ね備えていると強みになります。

専門誌以外のメディアでは、文章のプロはいてもマネーのプロはそれほど多くありません。逆に、ファイナンシャルプランナーや税理士、会計士、社会保険労務士などマネーやライフプランの専門家の業界に、文章のプロは希有です。2つの強みを持つことで、仕事の幅が広がりやすくなります。他の人が対応できない案件を書けると、原稿料アップにもつながります。

私自身、試行錯誤を繰り返しながらも書き続けて約15年が経ち、今では100万PV級のメディアに掲載する原稿もほぼ一発OKで執筆できるようになりました。金融機関向けなど、厳しいコンプライアンスチェックが入る記事に対応できるようにもなりました。

その結果、原稿料も上がりました。現在の平均原稿単価は、執筆業務開始時に比べて約5倍です。また、マネーライティングの仕事にやりがいや社会貢献を感じるようになりました。

弊社のコラム「マネーライティング講座」に関心をお持ちの方の中には、すでに金融経済でのキャリアを積んだマネーのプロの方も多いでしょう。その知識を活かしてライティングに挑戦する方にこそ、一度、文章力を高める努力をしてみることをおすすめします。

マネー記事での文章の書き方だけでなく、表現方法の使い分け、納品方法など、マネーライティングの仕事をするために必要な知識やスキルについて具体的に解説します。

金融経済業界の仕事の奥深さと同じくらいに、それらを情報発信する専門性にも、きっと奥深さを感じていただけるはずです。

(文:マネーステップオフィス株式会社 加藤 梨里)

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コラム「マネーライティング講座」では、約15年にわたり累計1万本以上のマネー系記事を執筆してきた弊社代表の加藤が、マネー記事の書き方について解説します。

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加藤梨里 について

マネーステップオフィス株式会社代表、ファイナンシャル・プランナー(CFP®)、金融知力インストラクター、健康経営エキスパートアドバイザー、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員。 保険会社、信託銀行、ファイナンシャルプランナー会社を経て独立。専門は保険、ライフプラン、健康経営などに関する執筆、コンテンツ制作。大学では健康増進について研究活動を行っており、認知症予防、介護予防の観点からのライフプランの考え方、健康管理を兼ねた家計管理、健康経営に関わるコンサルティングも行う。