【マネーライティング講座】マネー記事で必要なSEOテクニック

Last Updated on 2020/12/11 by マネーステップオフィス編集部

マネーライティングの案件の多くは、ウェブサイト向けです。原稿を書くときには、金融に関する知識や専門性が欠かせませんが、書いた原稿がウェブサイトに掲載されたときに、どうしたら読んでもらえるかを考えることも重要です。そこで必要なのが、SEOに関するテクニックです。

ウェブ記事の執筆でSEOの知識は必須

検索エンジン最適化(SEO,Search Engine Optimization)は、Googleなどインターネットの検索エンジンで上位に表示させるための施策です。ウェブに掲載する記事を制作するときには、公開した記事がいかに上位に表示されるかが期待されています。

SEOのテクニックを使うことは、情報を必要としている読者に、適切な情報にたどり着けるようにサポートしてあげる、記事を良質なものとして検索エンジンに認知してもらいやすくするなどの点でとても重要です。施策は、記事制作を発注するウェブメディア・クライアントの担当者が行うことがほとんどですが、良い記事を書けばSEOの成果につながりやすく、ライターとしての評価も上がります。

検索エンジンのアルゴリズムは常に進化しており、よりわかりやすく、より読者に寄り添った記事が上位に表示されやすくなってきています。このため、わかりやすく情報量が十分な良い記事であれば、それほどSEOに関するテクニックを意識せずに書いても、結果的に多くの人に閲覧される、つまりページビュー(PV数)が上がることもあります。

ただ、ネット上には星の数ほどの記事があります。マネー記事でも、たとえば「貯金」と検索すると5600万件以上もの記事がヒットします(2020年12月10日現在)。そのなかには、内容が優れた記事も数多いはず。検索結果に並ぶ多数の記事から、自分の記事を読んでもらうには、内容以外にも多少のしかけがあった方が有利でしょう。

ライティングのみの仕事を請け負うとき、SEOに関して専門的な技術は求められないことがほとんどです。しかしクライアントは記事を制作することではなく、記事を公開した後に読まれることを目的としています。ライターも、検索エンジンのしくみやクライアントが求めていることを適切に理解できるほうが、要望に沿う記事を作りやすくなります。その意味で、ライターにもある程度のSEO知識は必要です。

マネーライティングに必要なSEOテクニック3つ

では、マネー記事を執筆するときには、どのようなSEOテクニックがあればいいのでしょうか。SEOに関する施策はたくさんありますが、ライターとして記事制作にかかわる際には、次の3つは力を入れるとよいでしょう。

1.検索キーワードの探索

SEOで欠かせないのが検索キーワードです。たとえば「貯金」など、ウェブサイトを探している人が、検索エンジンの検索窓に入力する言葉です。「貯金 方法」「貯金 コツ」「貯金 平均」のように、2つ、3つの組み合わせで入力する人もいます。どんな言葉を調べたい人が多いのかがわかると、ニーズの高いテーマで記事を作ることができます。

キーワードを探す作業は、クライアント側で行っていたり、クライアントが外注するウェブマーケティング会社が担っていたりします。原稿の執筆依頼を受けるときは、こうしてすでにクライアントが選定したキーワードを与えられることが多く、ライター自身がキーワードを探す、選定することはそれほどありません。

ただ、なぜそのキーワードが選定されたのか、なぜそのキーワードで記事を作りたいのか、クライアントの意向を理解することは大切です。世の中で検索されているキーワードがどんなものか、どれくらい検索数があるのかなど、ウェブ記事のニーズを日頃から意識しておきましょう。

2.検索キーワードに込められたニーズの検討

ライティングをするときにより重要なのは、検索キーワードがどんな意味をもつのかを探ることです。これをできる限り正しく把握することで、ウェブでたどり着いた読者に満足度の高い記事を書くことができます。それは、検索エンジンでの評価と表示順位アップにもつながります。

誰でも、インターネットで検索するときには、必ず何かしらを「知りたい」と思っています。そして、疑問や悩みに関連するキーワードを、検索エンジンの検索窓に入力します。たとえば「貯金をしたいけれど、どんな方法ならうまく貯まるだろうか?」と思う人は、「貯金 方法」と入力するでしょう。「すぐに貯まる貯金の方法を知りたい」と思う人も、同じく「貯金 方法」と入力するかもしれません。

また、「私の貯金って、平均より多いのだろうか、少ないのだろうか?」「世の中の人はどれくらい貯めているんだろうか?」という疑問を抱いている人は「貯金 平均」と入力するかもしれません。

このように、検索キーワードには必ず、その人の知りたいことや解決したいことが込められています。そのニーズをキーワードから読み解き、その答えを記事の文章として返すことが、ウェブのライティングで最も求められることです。

自分が何かを知りたくて検索したとき、知りたいこととマッチする記事が検索結果に見つかったとき、そしてそのタイトルをクリックして読み「そう、それが知りたかった!」と疑問を解決できたときには、とてもすっきりしますよね。

この「すっきり」への導線を作ることが、ウェブライティングの使命だと思います。ライターとして仕事をするときは、単に与えられたキーワードを機械的に含めて文章を書くのではなく、その裏に隠されたニーズ、読者の疑問や悩みに思いを馳せることが大切です。

3.正確性と信頼性の高さ

もうひとつ大事なのが、正確性や信頼性です。マネー記事ではとりわけ重要です。

どんなに世の中で検索する人が多いテーマでも、検索する人のニーズがわかっても、その答えとして提供する記事の情報が間違っていては意味がありません。

特にマネー記事は、貯金、保険、公的保障制度、投資、家計管理、ライフプラン(人生設計)、税金、相続、不動産(住宅ローン、マイホーム購入など)など、読む人のお金や人生を左右するテーマを扱います。記事をきっかけに何かを買ったり、売ったり、手続きをすれば、ライターは間接的にその人の人生に影響を与えることになるわけです。

このためGoogleなど大手検索エンジン側も、「Your Money or Your Life(YMYL)」、つまりお金や生命(人生、健康)にかかわるウェブページに対してはシビアに品質評価をしているといわれています。内容が正確でない、信頼できない記事は、いくら検索キーワードにマッチするものでも、検索結果の上位には表示させません。

正確で信頼性の高い記事を書くのは、小手先のテクニックでは通用しません。どんなものごとでも、内容を深く理解し、正しく解釈し、適切な表現方法でわかりやすい文章にするには鍛錬が必要です。金融経済に関することは情報更新もひんぱんで、専門用語も少なくありませんから、日頃から知識のアップデートも重要です。それはテクニックというよりは、むしろ継続的に努力し続けるしかないことともいえます。

重要なのは読者に応えるテクニック

このように、良いマネー記事を書くには、ある程度のSEOの知識やテクニックが必要です。

ライティングを始めて間もない人には、検索順位や記事のPV数の向上を狙って、キーワードの選定や使用回数など、SEOテクニックを駆使することばかりに意識が向いている人を時折みかけます。

それは間違ってはいませんが、そればかり意識しすぎて、記事の内容というもっと重要な部分に抜けや漏れが生じるのは心配です。あるいは、情報としては間違っていないけれど、文章が読みにくい、一方通行な主張で読んでいてしっくり理解できない、どこか違和感があると感じる記事にもときどき出会います。短期的にはSEO上で有利だったとしても、記事を訪れた読者にとって役に立たないと判断されることが続けば、いずれ読まれなくなってしまうかもしれません。

Googleはかねてより、良質なサイト作りにはサイトを訪れるユーザーにとって信頼できる、安心できる情報を提供しているかを検索順位での評価対象としている旨を公表しています。ウェブサイトの運営者向けに発信されたこのアドバイスは、サイトのコンテンツである記事を執筆するライターも心得ておきたいものです。そしてその本質は、情報を得るために訪れる読者のニーズに寄り添い、適切に応えるべく改善し続けることが、どんなテクニックよりも重要であるということなのだと思います。

※参考:Googleウェブマスター向け公式ブログ

(文:マネーステップオフィス株式会社 加藤 梨里)