【健康コラム】フィトケミカルとは

Last Updated on 2020/11/17 by マネーステップオフィス編集部

フィトケミカルとは

Phytochemical(フィトケミカル・ファイトケミカル)とは、
「植物に含まれる化学物質で、病気の予防等に効果のある成分をさしています。「phyto-」はギリシャ語で植物を意味します。」※1としています。

主に野菜、果物、穀物などから何万ものフィトケミカルが発見されていて、その栄養価の高さが注目されています。

フィトケミカルの効果についての研究

様々なフィトケミカルについて研究がされていて、健康への効果についての報告がされてきています※2-4。
数多くの研究によって、フィトケミカルと健康との関連が認められているものは多いですが、特定のフィトケミカルが単独で影響を与えているのか、複数のフィトケミカルや他のビタミンやミネラルと相互作用で影響しているのかが研究の限界としても言われています※5。

主なフィトケミカルの種類と働き

フィトケミカルは、主にポリフェノール系、イオウ化合物、カロテノイド系、テルペン系にわけらます。

フィトケミカル 食品 期待できる働き
ポリフェノール系(フラボノイド系とフェノール酸系) イソフラボン 大豆、大豆製品(豆乳・豆腐・納豆など)
  • インスリンコントロール
  • 骨の健康維持
  • 血清脂質、更年期の血管障害の改善(現時点では有効性がある結果とない結果の両方が存在、さらなる研究が必要としている)
    カテキン お茶
  • 抗酸化作用
  • 殺菌作用
  • 体脂肪低減(「体脂肪が気になる人に適する食品」として、特定保健用食品が許可されている。)
  • カロテノイド系 カロテン にんじん、かぼちゃ、ほうれん草などの緑黄色野菜
  • 抗酸化作用
  • 夜盲症の予防
  • ルテイン ほうれん草、 トウモロコシ、ブロッコリー、ケールなどの緑黄色野菜や卵黄
  • 抗酸化作用
  • 白内障や加齢黄班変性のリスクの低減
  • テルペン類 ハーブ、かんきつ類
  • 抗酸化作用
  • 殺菌作用
  • イオウ化合物 にんにく、にら、ねぎ、たまねぎなど
  • 抗酸化作用
  • 殺菌作用
  • なお、「抗酸化作用」「殺菌作用」については、フィトケミカル自体に働きはあるものの、がんを予防するといった健康への効果は一貫していません。

    ※1 独立行政法人 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報
    ※2 Francis ST et al,. The effect of flavanol-rich cocoa on the fMRI response to a cognitive task in healthy young people. J Cardiovasc Pharmacol. 2006;47:215-220.
    ※3 Tanaka K et al. Intake of Japanese and Chinese teas reduces risk of Parkinson’s disease. Parkinsonism Relat Disord. 2011;17(6):446-450.
    ※4 Zhang YB et al,. Soy isoflavone supplementation could reduce body weight and improve glucose metabolism in non-Asian postmenopausal women–a meta-analysis.
    ※5 Barbieri R et al,. Phytochemicals for human disease: An update on plant-derived compounds antibacterial activity. Microbiol Res. 2017;196:44-68

    執筆者プロフィール

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    朴沢広子(ほうざわひろこ)
    栄養士、慶應義塾大学院健康マネジメント研究科スポーツマネジメント専修博士課程在籍、慶應義塾大学スポーツ医学研究センター研究員。同大学健康マネジメント研究科修士課程修了後、女子栄養大学にて栄養士を取得。現在、中小企業の勤労者の健康状態、健康行動について研究している。忙しい毎日の中で実践できる、より楽しく、健康的な食事の提案に努めている。